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バランスについて・映画『バベル』
何気なく川面に投げた小石が、ちいさな水紋をつくる。
静かに広がった水の輪はさざ波を立て、揺らぎ、
やがては思わぬ場所で、何かを変えてしまうような力を持つこともあるのだ。
世界はつながっている。
そして、人はその内側でそれぞれを生きているのだ。

もし、遠い世界に起こる物事が、私たち1人1人の何気ない行動につながっているのだとしたら…そのバランスの不安定さに身震いしてしまう。
東京の夜景を見下ろす高層マンションと、
絶望にくらくらしそうなメキシコの砂漠と、
慎ましい暮らしのある乾いたモロッコの山々と、
何の関わりもないような場所を結ぶ、それまで見えなかったつながりを、
子供の放った1発の銃弾が浮き彫りにする。

そばにいるのに通わない心、伝わらない想いに苛立つ人々。

言葉を探そうとすればするほど、核心から遠のいてしまうようだけれど、
凄い作品に出会ってしまった。

---
いつも新作が出ると必ず手にする村上春樹の本。
今回はさっぱり手に入らない。
もちろん、本を出せば売れる作家であるのは承知しているけれど、
こんな経験は初めて。
人の流れがひとつの大きなカタマリになっている感じがして、
少しばかり奇妙に思える。
「話題になる」というのはこういうことなのかな?

楽しみは先にあった方がいいので、
読める日を気長に待つことにします。
| by yura29 | 音楽・映画・本・芸術 | 13:55 | comments(2) |
コメント
どういうタイミングか自分でもわからないのですが
時々衝動的にゆらさんのサイトに足を運びたくなります。
というわけで、おひさしぶりです^^

村上春樹の新刊、運良く発売日1日前に入手、
5日間ぐらいで読み終えました。
村上さんの集大成、、という感じがしました。
ゆらさんの手元に届く日が早く訪れますように。
| 有紀 | 2009/07/12 9:57 PM |
> 有紀さん

わぁ、お久しぶりです。有紀さん^^
どういうタイミングでも、ひょっこり遊びに来ていただけるのって嬉しいです。

発売日の1日前ってスゴイ!
私は記事でぼやいてしばらくして、ようやく手にすることができました^^
早く先を読みたいけれど、終わってしまうのが惜しいので
ちびちび(?)読んでます。
いろいろな意味で厚みがあり、読み応えがありますね。
| ゆら | 2009/07/26 8:33 PM |
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